ガーデニング基礎知識【病害虫】

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季節ごとの庭仕事のコツをお届けします。
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病害虫早期発見は観察から


 不慣れな内は病気や虫に害されていても気づかないことがままあります。
 わたしもガーデニングを始めたばかりの頃は、植物が弱ってくると、すぐ「水をやらなきゃ!」の一点張りでした。また「栄養が足りないのかしら?」と肥料をせっせとやるひとも多いようです。
 しかし、根詰まりしているときには水をやると逆効果で、かえって根腐れさせてしまうこともあります。また弱っている植物に肥料をやると、逆に疲れさせてしまいます。

 植物を上手に育てるコツはまめな観察。毎日眺めていると、ちょっとした変化にも気づくようになります。また変化が成長への変化なのか、病害虫による変化なのかも、経験を積んでいくとわかってきます。
 まずは毎日じっくり葉の色、枝ぶりなどを観察してみましょう。



まめな点検で病気対策


 梅雨の頃、雨で庭に出ずにいて、数日後に見ると、いきなり病気が庭中に広まっていることがあります。
 まめによく観察して、病気の兆候を見つけたら、すぐ対処することが大切です。

 わたしはまず病気の葉を取り除き、酢スプレーで殺菌します。


 植物の病気はウイルスやカビによるもの。病気の葉を触った手で他の葉に触れると、病気を広めることになります。病気の葉に触れた手で他の植物に触れないようにしましょう。

 雨の季節、葉の裏に泥はねすることが多いですね。これがしばしば病気の発端となります。
 泥はねしないようにマルチを施しておくと安心です。



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 冬の霜除けや、夏の地熱の上昇防止にもおすすめです。
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病気予防は酢の力で


 植物の病気はウイルスやカビが原因です。

 5月頃から病気予防のために消毒をしましょう。
 ハーブなどは農薬を使いたくありませんね。そこでお勧めが酢です。木酢液でもいいのですが、質の良いものを選ぶ必要があります。質の悪いものはかえって植物を傷める場合などもありますので、あまり安物の木酢液には注意が必要です。
 また、木酢液の匂いがダメという方もいらっしゃるでしょう。
 効き目は弱いですが、安心に使えるのが身近な食用の酢です。

 酢スプレーは病気予防になるだけでなく、虫もしばらく離れますし、根が太くなり、植物が丈夫に育ちます。

 数日〜1週間に1度散布しましょう。

 ただし、濃度だけは必ず守ってください。既に病気が発生している場合などは倍の大匙2杯の酢を入れていいですが、それ以上濃くすると、植物を傷めてしまいます。

 また梅雨入り前後は液肥をやるときに葉などにかからないように注意しましょう。カビの栄養の元になりがちです。わたしもハーブを育て始めたばかりの頃、液肥をやった翌日、ハーブが真っ白に粉をかけたようになっていて青ざめました。うどんこ病でした。

 ムレに注意して、酢を散布していれば、かなり病気は防げます。

【酢スプレーのつくりかた】
タケダ ハンドスプレー 500ml用  酢を大匙1杯と液体石鹸を1、2滴、水500ccで薄めて、スプレーで植物に散布します。葉の表裏にたっぷり流れるくらいにかけてください。

 石けんは展着剤(薬が葉に長時間残るようにする)の役割と、昆虫の気門を塞いで窒息死させる目的で加えます。
 液体石鹸とは洗濯用石鹸や台所用石けんの液体タイプのもの、あるいはボディソープやハンドソープのことです。固形石鹸を溶かして使ってもいいのですが、液体のほうが簡単でしょう。
 エコロジカルな生活をしたいかたには 台所用液体石けん の利用をおすすめします。
 葉裏までしっかり散布できるスプレーはタケダ ハンドスプレー 500ml用



病気の見分け方


 葉や茎の異変からどんな病気にかかっているのか、あるいは病気以外の原因なのかを判断します。農薬などを選ぶ際にはきちんと異変の原因を調べてから、その病気などに合った薬を選びましょう。

 同じ病気でも植物の種類などでも見え方がちがったりすることもありますので、おかしいなと思ったら、できるだけ本などでそれぞれの植物の病気の写真などを見て調べてみてください。

 ここでは一番一般的な病気と生理障害についてご紹介します。このほかに梅雨には黒斑点病や茶斑点病が出やすくなります。

 病気である場合には早めに病変部分を取り除き、薬で殺菌しましょう。風通しと日当たりが適切ならいいのですが、条件が悪い場所で育てる場合には病気になってからあせるより、できるだけ予防的に酢スプレーや薬を使ったほうが安全です。


【葉や茎に白い粉=ウドンコ病】
 葉や茎に白い粉を散らしたように見えたら、これはまずウドンコ病です。白いものがついていても、べたっとしていたら、鳥の糞だったりします。ウドンコ病はその名の通り、うどん粉、つまり小麦粉を振りかけたような感じに見えます。
 この白い粉はカビです。軽い場合には、うどんこ病になった葉などを取り除いてから、酢スプレーをこまめにかけておくだけで治ります。


【葉の色が抜けてくる=生理障害】
 紅葉など季節による自然なもののほかに、肥料の過不足によるケースがあります。
葉に黒や茶色、白の点ができたり、葉の色が薄くなっていく場合には、病気のほか、肥料不足や過剰、日焼けや日光不足、高温や低温による温度障害などが考えられます。

 なんとはなしにしおれて、弱っていく場合には水不足と水のやりすぎが考えられます。

 写真入りでわかりやすい病害虫の防除法の本もあります。
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 農薬などのおすすめは【肥料・農薬・土】のページでごらんください。
 
 



害虫の見分け方


 虫の食害で葉の色が変わる場合もありますが、少なくとも、色が変わらずに葉や茎に穴が空いた場合は、まず虫の害だと思ってまちがいないでしょう。

■枝だけ残して葉がなくなる! 葉に大きな穴が空く!  枝だけ残して葉が完全になくなったり、葉に大きな穴が空くなど、被害が大きい場合は青虫系かバッタ、コガネムシの仕業です。昼間、葉を裏返して探しても探しても虫が見つからない場合は、ヨトウムシなどのように昼間は土に潜っていて、夜、活躍する虫かもしれません。
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■葉にいたずらがきのような模様が!  葉に誰かがいたずらしたように、でたらめに線をひっぱったような柄が描かれた場合はエカキムシ(ハモグリバエの幼虫)の仕業です。
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■葉の色が薄くなってきたり、葉に細かな白い点が!  葉の色が漠然と薄くなってきているような気がするときに、よーくよく見ると、細かい白い点ができている場合があります。葉を裏返してみて、赤い点、あるいは黄緑色の点が動いていたら、ハダニの仕業です。
 詳しいハダニ対策は殺虫剤が効かないハダニをお読みください。

 葉に触れると、葉裏から白い虫が飛び立ったら、オンシツコナジラミです。
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 ツツジやサツキ、シャクナゲ、アジサイ、菊などの葉の裏側に黒い糞がついていたら、グンバイムシです。
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■葉が丸まる!  葉が丸まってきた場合は、たいがいハマキムシかアブラムシが中に潜んでいます。

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■葉の裏にべたっと白いかたまり
綿飴を濃くしたような白いかたまりが葉の裏にべたっとくっついていたら、それはガの卵です。

■葉に白いぬめり
なめくじの這った後です。新芽などが大好きで、けっこう食害されます。



夜廻りで無農薬殺虫


 ハーブを育てていると、できるだけ農薬は使いたくないと思ってしまいます。

 全く薬を用いない方法としては夜廻りによるフンヅケール。
 多くの虫は昼間は隠れていて、夕刻から活躍し始めます。中でも、しばしばあっという間に植物を丸裸にしてしまうヨトウムシ(夜盗虫)は名前どおり、昼は土の中などで寝ていて、夜も遅くになってから登場します。
 そこで夜暗くなってから、懐中電灯片手に、大切な植物をチェックにいきましょう。葉を懐中電灯で下から照らすと、葉の裏に隠れている虫の影が浮かび上がります。割り箸などで虫を捕まえ、ふんづけるなどして、昇天させます。

 アブラムシやダニなど小さな虫の場合には、セロテープの粘着面を外側にしてつけた割り箸で捕まえます。



ニンニクスプレーで虫を忌避

 手で捕まえる方法は羽を持った虫には通用しません。また、害にあってから、つかまえることになるので、後手にまわった手段です。どんな薬剤も使わないで育てるのは理想ですが、なかなかそうはいきません。
 そこで次善の策はいわゆる薬を使わず、身近な、口に入れても平気なものを薬として使う方法です。

 誰でも手軽に使える防虫薬として、お勧めしたいのがニンニクスプレーです。
 数日に一度散布すると、かなり虫が防げます。特になかなか薬が効かなくて、やっかいな虫、ハダニに効果があります。



【ニンニクスプレーのつくりかた】
 出汁や茶用に売っている紙製のバッグ、あるいはコーヒーフィルターに、すりおろしたニンニクを小匙1杯入れ、上から水を100ccかけて、こします。こうしてできたニンニク水に水を400cc加えて薄め、石鹸(ハンドソープなど)を1、2滴加え、スプレーで植物に散布します。

 石けんは展着剤(薬が葉に長時間残るようにする)の役割と、昆虫の気門を塞いで窒息死させる目的で加えます。
 液体石鹸とは洗濯用石鹸や台所用石けんの液体タイプのもの、あるいはボディソープやハンドソープのことです。固形石鹸を溶かして使ってもいいのですが、液体のほうが簡単でしょう。
 エコロジカルな生活をしたいかたには台所用液体石鹸(Yahoo!ショッピング)の利用をおすすめします。
 葉裏までしっかり散布できるスプレーは【Yahoo!ショッピング】ハンドスプレー




農薬散布のコツ


【散布に適した日】
  風がなく、しばらく好天が続く日を選んでください。
 時間がある日で条件の合う日となるとなかなか思い通りにはいかないでしょうが、少なくとも強風の日だけは避けましょう。
 体調が悪い日も避けてください。

【散布に適した時間】
 夕方、日が落ちる前に行ってください。虫が活動する時間直前が効果的です。

【散布の方向】
 散布する木の風上に立って、下のほうから上へと蒔いていきましょう。虫が逃げ場を失うので効果的です。

【散布の際の服装】
 手袋(布よりもゴムやビニールがベター)、帽子、マスク、メガネ(園芸用品の店で透明のゴーグルが売っています)、長袖、長ズボン、できればゴム長靴なども着けてください。わたしは散布後、全部着替えてお風呂に入り、着ていたものは洗濯してしまうことにしています。
 わたしが愛用している園芸用メガネなどは 楽天市場内の悠彩堂 で購入しました。

農薬散布のときに使いたい用品
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