フリーライターとは

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著者になりたいひとと、ライターになりたいひとは必ずしも同じではありません。

最近多いのが、税理士や弁護士など士業のひとやコンサルタント、カウンセラー、あるいは中小企業などが、宣伝ツールとして本を出すケース。

この場合は、必ずしも中身を自分で書きたがっているわけではありません。著者として自分の名前が世に出ればいいので、書き手はゴーストライターでもかまいません。

では文章を書きたがるひとがライターなのでしょうか? そうとも言えません。
「自分のこの考え、気持ちをひとに伝えたいんです」
 自分の生の言葉で、自分のテーマやメッセージを伝えたいひとたち、また「本当は小説やエッセイが書きたい」と思っているひとたち。

この人々をわたしはライターとは呼びません。ライター予備軍とさえ思いません。作家志望者だと思います。

英語の「ライター」は作家、執筆家のことですから、変な言い方かもしれませんが、日本語の感覚では、作家をライターとは呼びません。作家を目指すかたはライターの世界へ迷い込まずに、どうぞ、まっすぐ作家を目指してください。

わたしは、その文章に課せられた目的を果たすことを第一にして書くひとがライターだと思っています。たとえばコンピュータのマニュアルなら、そのソフトを使うひとがそのソフトで行いたい作業ができるように書くべきであって、ライターのそのソフトへの思い入れだの、オタクな情報だのは、余裕があれば書いても許されるかもしれませんが、基本的には不要な内容です。
 書き手が書きたいことではなく、読み手が読みたいものを書くのがフリーライターだと、わたしは思っています。

ではフリーライターは書きたくないことばかりを書いているのか?という疑問もあるかもしれません。

フリーライターはフリーランスのライター、つまり誰とも雇用契約を結んでない自由な立場ですから、収入さえ気にしなければ、仕事を選ぶことができます。

いったん引き受けた以上は、引き受けた路線の中で書かなければいけませんが、受注の段階で、納得いかないテーマを、あるいは納得いかない方向で書くことを求められる仕事だと思ったら断ればいいのです。

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